私の一冊

「パーパス経営」

名和高司 著 東洋経済新報社 2021年5月刊

 毎年1月にスイスで開催される世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)。近年の中心テーマは、資本主義の終焉である。しかし、その先が見えない。資本主義の終焉を危惧するのであれば、新たなる主軸を見つける必要がある。「21世紀の価値創造の基軸は『ヒト』、すなわち人的資産である。しかも、その源泉は自分のための欲望ではなく、他者にとっても価値のあることをしたいという信念、すなわち志こころざし(パーパス)だ」と著者は言う。

 日本を代表する企業アドバイザーの名和氏も提唱する「パーパス経営」は今、世界中で注目されている。物理的拡大から精神的な充足へとヒトの価値観そのものの大転換が求められている。

プレスリリースの書き方③

 提供の仕方を工夫することも大事です。確実な方法として「時事的な話題×載せたい情報」というものがあります。例えば、クリスマスなどの季節行事に寄せて自社製品をアピールする手法です。時事的な話題で記事を書きたいと思っている記者のニーズに沿う形で情報を提供できれば、記事化のハードルはぐっと下がると思います。

 また、記者と知り合いになればさらに効果的です。記事の署名から自分の住む地域や業界を担当する記者の名前を把握し、じかに連絡を取ってリリースを売り込んでみてはいかがでしょうか。最初からうまくいくことはまずないでしょう。記者側もさまざまな課題や困り事を抱えて仕事をしています。記者の課題解決、例えば面白いニュースを提供したり、コメント取材の適切な助言などをしたりするこで、記者の姿勢にも変化があるかもしれません。

プレスリリースの書き方②

 リリースは「見出し」が勝負です。リリースを仕分けする経済部や社会部のデスクは1件当たりほんの数秒で判断しています。ちらっと見出しを見て注意を引いたものだけが取材候補になるのです。見出しでいかに引き付けるかが勝負になります。

プレスリリースの書き方①

 新聞などメディアの記者が取材をしたくなるような「刺さる」プレスリリースをつくるには、まず相手を知ることが大事です。一般にメディアの記者は中立、公平な立場から公益に資する記事を書いていますから、自分の記事を広告代わりにされることを嫌います。宣伝に利用しようとの意図を察すると、記事の扱いが小さくなることがあります。効果的なパブリシティー(メディアに向けた情報発信)には記者の仕事を理解し、尊重する姿勢が大切です。

 メディア自体を知ることも必要です。記事掲載を目指す媒体が、どんな記事や番組を取り上げているのか、よく研究する必要があります。

私の一冊

吉田修一 著

文藝春秋(文春文庫)2015年5月刊

 台湾に日本の新幹線が走る。NHK土曜ドラマで、台湾新幹線完成までの工程が見事に映像化された。吉田修一の小説『路』。商社の台湾支局に勤める多田春香と、日本で働く台湾人の若手建築家・劉人豪(エリック)のすれ違い人生を軸に、二人を取り巻く日台の人々の、国や時を超えてつながる思いを描く。

 台湾生まれで戦後日本に引き揚げた葉山勝一郎は60年前、台湾人の同級生・中野に浴びせた言葉を心の闇としてきた。「お前は日本人じゃない。二等国民との結婚を曜子さんのご両親が許すだろうか」。妻に先立たれ、再訪した台湾で再会した中野は立派な開業医となっており、終末期を迎えた勝一郎に「この台湾で死ね」と、自分の病院に来るように勧める。

 台湾の人たちが日本を思う気持ちに、日本人はいつ気付くのか。

そら豆

さわやかな風が木々の緑とたわむれる頃となりました。初夏の代表的な味覚の一つ、そら豆は6月頃までが旬です。さやが上向きにつくので、空を向いた豆から「空豆(そらまめ」という和名になったといわれています。一般的な食べ方は塩茹でですが、茹ですぎると栄養分が逃げてしまい、豆も柔らかくなりすぎてしまうため、2~3分を目安に茹でると良いそうです。たんぱく質、ビタミン類やミネラルなどを多く含むそら豆。旬の食材を味わい、これからはじまる本格的な夏の暑さに備えたいですね。

私の一冊

「永遠の翼」Fー4 ファントム

小峯隆生 著、柿谷哲也 撮影

並木書房 2018年11月月刊

 昨年3月、日本の空を半世紀にわたり守ってきた、F-4EJ戦闘機(ファントム)が全機退役しました。本書はF-4ファントムを愛するパイロットはもちろん、機体を知り尽くした現場の整備員の思い出を紹介しています。

  隊員たちの思い出や現場の話、災害救援時の体験談などが読みやすく書いてあります。読めばF-4に関わる隊員が、どれだけの愛情と誇りを持って接しているか分かると思います。

八十八夜

5月2日は八十八夜です。夏も近づく八十八夜~という歌にもあるように、夏の準備を始める目安でもあります。八十八という末広がりの数字から縁起のいい日と考えられ、「八十八夜に摘まれた新茶を飲むと長生きできる」という言い伝えがあります。その年の最初に新芽を摘み作ったお茶を、新茶または一番茶と呼び、寒い時期に養分を蓄えた新茶(一番茶)は、その後に摘まれる茶葉よりも栄養価を多く含むといわれています。夏の準備に一息入れて、新茶をゆったりと味わってみてはいかがでしょうか。

緑内障について④

 緑内障は完全には予防できませんが、健康的な規則正しい生活は、目の健康にとっても大切です。40歳を越えたら年に1回は眼科健診を受けてください。早期発見ができれば、早期治療が可能です。この病気は自覚症状が明確でなく、残念ながら一度失った視神経を回復させることは現代の医療では難しい状況です。しかも、少しずつ病状が進んでいきます。大切なことは治療を維持して、その進行を遅らせることです。眼科医による正しい治療を続けて、緑内障と上手に付き合いながら、長い人生、明るい視力を保っていきましょう。

緑内障について③

 緑内障の検査方法には、眼底検査、眼圧検査、視野検査、OCT検査(光干渉断層計検査)などがあり、各検査を重ね緑内障かどうかを調べます。緑内障と診断されたら、検査を継続し、その進行度を調べ、治療の指針とします。緑内障の治療法の90%以上が投薬治療(点眼薬)です。それでも治療効果が得られないときは、レーザー治療や手術療法を行うこともあります。