ラッキーライラックって知ってますか?

ライラックという花木をご存知でしょうか。穂のようにまとまって小さな花が枝にいっぱい咲く落葉樹です。花びらは4枚に分かれていますが、ごく種に5枚に分かれているものもあり、その珍しさからラッキーライラックと呼ばれ、幸運のシンボルとされています。恋のおまじないにも使われていて、もしラッキーライラックを見つけても誰にも言ってはいけないそうです。誰かに教えると幸運が逃げてしまうため、内緒でこっそり花を飲み込むのがいいと言い伝えられています。飲み込むのは難しいかもしれませんが、ラッキーライラックを見つけたら良いことがありそうですね。

ツバメが来る季節になりました。

 少しずつ暖かくなり、ツバメの姿を時折見かけるようになりました。ツバメの巣は、建物の軒下などに作られることが多く、泥を壁に塗りつけ、枯れ草などを入れて塗り固めていくそうです。ツバメは縁起の良い鳥と言われ、様々な諸説がありますが、人通りの多いところに巣を作り、子育てのため何度も出入りすることから「商売繁盛」のご利益があるとされてきました。冬の間を南の国で過ごしてきたツバメは、春になると日本に戻ってきます。ツバメの姿を見かけたら「おかえりなさい」と挨拶したいですね。

私の一冊

2040年「仕事とキャリア」年表

植田 統 著 三笠書房 2022年2月刊

 「2025年『大リストラ時代』の幕開け」「43年 日本から『サラリーマン消滅』!?」、との本の帯が衝撃的であった。経団連がまとめる「2022年版経営労働政策特別委員会報告」には、ジョブ型雇用の「導入・活用の検討が必要」と明記。最近は「リスキリング」や「リカレント教育」という言葉も多く見られるようになっている。

 本書は新卒一括雇用、年功序列、終身雇用、定年退職制度は、諸外国から見ると特殊であること、しかしなぜ、日本はメンバーシップ型雇用を採用し導入しているのか、と問題を提起する。そして、日本の雇用形態の限界を経済史から振り返り、「女性活躍や生涯現役を推進し、ジョブ型雇用に備えよ!」という著者のエールに納得しながら、あっという間に読み進められた。

私の一冊

「新たな資本主義」のマネジメント入門

坂本光司 著

ビジネス社 2021年4月刊

 著者は元法政大学大学院教授で、国内企業8000社を訪問。株主資本主義でなく、公益資本主義に基づく「人を大切にしている企業」にスポットライトを当て審査、表彰を続けている。2022年現在12回目を数え、12回時には約200社が応募、28社が表彰された。応募資格は、過去5年以上で①希望退職者の募集なし②重大な労災なし③一方的なコストダウンを強要していない④障害者雇用率が全て法定雇用率以上などとあり、一次の書類審査を通過した企業が3期分の決算書を提出。二次がヒアリング審査で。三次の総合判断審査を経て表彰される。

 本書は「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズ上梓後の集大成本。企業の存在価値が問われる今、企業人の必読書と思う次第。

私の一冊

地球の秘密

坪田愛華 著

出版文化社 2004年12月刊

 地球を救い、その未来を問いかけるこの本は、誕生して30年になります。作者の坪田愛華さんは1991年12月、小学6年生の宿題として、得意の漫画でこの作品を描きました。ところが、その数時間後に突然倒れ、12年という短い生涯を閉じたのです。

 ご両親が遺作として作品コピーを同級生に配ったのがきっかけとなり、92年6月には国連本部で英語版をパネル展示。同年のリオデジャネイロでの地球サミットでも紹介され、世界の指導者層から高い評価を得ました。93年の国連グローバル500賞を子どもで世界初受賞、国の平成4年版『図で見る環境白書』の表紙にも採用されています。発刊以来11カ国語に翻訳され、ミュージカルにもなり、今も店頭に並ぶ本。子どもさん、お孫さんとご一緒に。

春の皿には苦味を盛れ

 「春の皿には苦味を盛れ」ということわざがあるのをご存知ですか。苦いものは主に春野菜を指し、菜の花やタラの芽、ふきのとうやタケノコが春の旬を迎えます。人間は冬の間、寒さに耐えるために脂肪や老廃物を溜め込みやすい状態になり、こうした冬の体を春の向けて切り替えるには、春野菜の苦味が役に立つと言われています。苦味成分にはポリフェノールなどが含まれ、新陳代謝の促進や、体に溜まった老廃物を排出する効果があるのだそうです。冬仕様の体とサヨナラするためにも苦味を食卓に取り入れ、ひと足先に春を満喫したいですね。

私の一冊

地球の秘密

坪田愛華 著 出版文化社 2004年刊

 地球を救い、その未来を問いかけるこの本は、誕生して30年になります。作者の坪田愛華さんは1991年12月、小学6年生の宿題として、得意の漫画でこの作品を描きました。ところが、その数時間後に突然倒れ、12年という短い生涯を閉じたのです。

 ご両親が遺作として作品コピーを同級生に配ったのがきっかけとなり、92年6月には国連本部で英語版をパネル展示。同年リオデジャネイロでの地球サミットでも紹介され、世界の指導者層から高い評価を得ました。93年の国連グローバル500賞を子どもで世界初受賞、国の平成4年版『図で見る環境白書』の表紙にも採用されています。発刊以来11カ国語に翻訳され、ミュージカルにもなり、今も店頭に並ぶ本。子どもさん、お孫さんとご一緒に。

「福寿草」

 2月頃に咲く花の一つに「福寿草(ふくじゅそう)があります。江戸時代では「福告ぐ草(ふくつぐくさ)」が使われていましたが、語呂が悪いことから、おめでたい「寿」に差し替えられ「福寿草」になったそうです。別名で「元日草(がんじつそう)、明日草(ついたちそう)」とも呼ばれ、正月飾りも使われています。花言葉は「幸せを招く、永久の幸福」などがあり、縁起の良い花とされてきたことに由来します。春を告げる花としても親しまれてきた福寿草。まだまだ寒い日が続きますが、春の兆しを探してみてはいかがでしょうか。

私の一冊

地球の秘密

坪田愛華 著 出版文化社 2004年刊

 地球を救い、その未来を問いかけるこの本は、誕生して30年になります。作者の坪田愛華さんは1991年12月、小学6年生の宿題として、得意の漫画でこの作品を描きました。ところが、その数時間後に突然倒れ、12年という短い生涯を閉じたのです。

 ご両親が遺作として作品コピーを同級生に配ったのがきっかけとなり、92年6月には国連本部で英語版をパネル展示。同年リオデジャネイロでの地球サミットでも紹介され、世界の指導者層から高い評価を得ました。93年の国連グローバル500賞を子どもで世界初受賞、国の平成4年版『図で見る環境白書』の表紙にも採用されています。発刊以来11カ国語に翻訳され、ミュージカルにもなり、今も店頭に並ぶ本。子どもさん、お孫さんとご一緒に。

相続税の税務調査

 税務署による相続税調査は多くの場合、相続税の申告があってから1~2年後に実施されます。通常、亡くなった方の自宅に調査担当者が出向き、該当者の趣味や生活ぶりについて簡単に質問し、その後申告書に記載のない高価な絵画や書画、骨董などがないか、全ての部屋を調べます。見られたくない部屋を無理に調査されることはありませんが、強硬に断ると強制調査に入られてしまう可能性があります。

 税務署の事前調査のポイントは、該当者の過去の所得と、今回提出された相続税申告書の内容とのバランスが取れているか。また、該当者だけでなく、相続人である親族全員の銀行預金を過去にさかのぼって調べており、贈与税の課税対象となる。親族間で不透明な資金移動がないか、該当者が過去の相続で多くの財産が今回の相続税申告に正しく反映されているか、などです。

 事例として以前、90歳の女性が亡くなる15年ほど前、約5年間で2億円近くを現金で出金していた、と調査担当者から指摘されたことがありました。税務署は、該当者の預金の動きを10年以上さかのぼって調べているのです。この出金で高価な買い物をしていたとしたら、当然相続財産として申告対象となり、現金で保有していたなら、それも相続税の申告に計上されるべき、というのが税務署の主張です。

 また、家族が介護施設などに入所すると、生活費などのために、配偶者や子がキャッシュカードでその人の口座から出金を繰り返すことがあります。こうした出金も資金使途を明らかにできる資料として保存しておきましょう。税務署に対しても必要ですが、他の親族についても出金内容の透明性は大切。相続税調査の対応には、不透明な入出金をできるだけ少なくし、内容を説明できるようにしておくことが大事です。