水をきれいに③

カメのおなかの中にあるもの

 ビニール袋がごみであることは誰もが知っていますが、ウミガメはおやつだと思っています。ウミガメは海に浮いている袋をクラゲと間違えてむしゃむしゃ食べたり、藻や海草のように見えるプラスチック片を食べたりします。世界のウミガメの50%以上がプラスチックを食べていると推定されており、中には数百個ものプラスチックのかけらを食べたカメもいるとされています。

 ポリ袋は腸閉塞を引き起こし、とがったプラスチックの破片は内臓を傷つける可能性があります。破片を消化するために体内にガスが発生するため体が浮くようになり、エサが取りにくくなったり、敵から逃げにくくなったりしてしまいます。浮いているものは何でも食べてしまう。子ガメは最も弱い存在です。

 カメにとって脅威は目に見えるプラスチック片だけではありません。調査研究によると、調査した全てのウミガメの内臓からマイクロプラスチックが発見されています。マイクロプラスチックの発生源はタイヤやたばこ、衣類、海洋機器が含まれます。このよにマイクロプラスチックによるカメへの影響は知られていないことも多いのです。