意外と知らない日本酒の話②

 酒造りにおいて、それに従事する杜氏や蔵人といった人の仕事も大切ですが、最もたくさん、かつ長時間働いているのが酵母菌です。顕微鏡を使うと実際に見ることができますが、お酒の醪には1g当たり平均して1億5000万個くらいの酵母が働いています。1tぐらいのお米を使って、3000~4000ℓくらいの醪を仕込むと、計算すると一つのタンクの中で約500~600兆個の酵母が働いていることになります。酒蔵では毎日、蔵人によって600兆もの酵母たちが24時間体制で休まず働いてお酒を造っています。