私の一冊

百田昌史 著

現代書林 2022年8月刊

歯科医だからわかった

睡眠呼吸障害の治し方

 歯科医である著者は長崎県の壱岐の人。口の機能の衰えが原因で睡眠時無呼吸症候群に陥り、夜間の呼吸困難で中途覚醒、狭心症、高血圧、不整脈、頻脈、肩凝りなどさまざまな自律神経疾患およびパニック障害まで経験。主治医から「突然死しやすいタイプ」と言われ、病因が口腔周辺にあるということで自ら研究し、本書の上梓に至った。

 睡眠呼吸障害は日本人の約2200万人、5人に1人が罹患し要治療は300万人、実際に治療を受けている人が約40万人、循環器疾患、代謝疾患から精神疾患まで引き起こし、「病の起源」ともいわれる。病因が確定できず、ドクターショッピングを重ねるケースも多い。その実態と治し方について、本書で詳細に解説している。