私の一冊

「2040年の日本」

野口悠紀雄 著

幻冬舎(幻冬舎新書)2023年1月刊

 「20年後が分かると、”いま”やるべきことが見えてくる!」と、帯のキャッチコピーにあります。未来を知ることは、興味と不安が背中合わせなのではないでしょうか。現在は、非常に速いペースで技術革新や世相が変化していますが、これからの20年はもっと速く、しかも大きく変わる時代になるでしょう。

 その時代を迎えるまでの間、そして迎えた時のために今、何をしておくべきかを、「第1章 1%成長できるかどうかが、日本の未来を決める」から「第9章 未来に向けて、人材育成が急務」まで、多角的に解説。60年近く日本の未来を考え続けた著者が、多くの資料を基に、約20年後の指針を示しています。巻末にはキーワードを列挙した索引も。ぜひ一読してほしい一冊です。