私の一冊

「また、必ず会おう」と誰もが言った。

喜多川泰 著

サンマーク出版 2010年11月刊

「ディズニーランドに行った事がある」とうそをついてしまった田舎の高校生が、うそを取り繕うために夏休み一人で東京へ。そこから始まる人々との出会いによって、一生忘れられない思い出を手にすることになる。

 話の流れが5日間に分かれていて読みやすい。日を追って変わっていく彼の心境は、誰もが「自分にも当てはまる」と感じられるところが多く、共感しやすいのではないか。

 「旅は人生を変えるきっかけになります。人生は誰と出会うかで決まるのです」。作者が高校生に話す姿を見て、自分の人生もその通りだなと思った。