ありがとうをはっきり言おう!

 「日本人はどうして『ありがとう』と言わないんだろう。ドアを開けてあげて『お先にどうぞ』と言っても、めったに『ありがとう』の言葉が返ってきません。男性のほとんどは無口のままです」。2年ほど前、海外の人が日本滞在中に漏らした感想です。

 確かに日本人は「ありがとう」がなかなか出てきません。ぶっきらぼうな印象も残ります。失礼ながら、感謝するという気持ちがないのかもしれない、ついそう思ってしまいます。

 「イヤ、日本人の長年の習慣で、お互いが暗黙のうちに心の中では感謝しているんですよ」「でもはっきりと言葉で言わないと、感謝の気持ちは相手には伝わらないのではないですか」海外ではごく気軽に、どこでも「サンキュー」を言います。時には軽くウインクまでして、その場が和みます。

 日本人も、もっと気軽にこの言葉をはっきり相手に伝わるように言った方がよいかもしれません。そうすることで、日本の社会はもっともっと明るくなるように思います。

 1日に最低10回、いや20回以上は意識してこの言葉を口にするようにしてはどうでしょうか。職場の同僚に「ありがとう」「ご苦労さま」と、もっと気軽に声を掛けたらよいと思います。ご家庭の中でも同じです。夫や妻のご苦労に「ありがとう」と優しく言ってあげてはいかがでしょうか。