色彩の効果について①

 人は五感を使って物事を認識しますが、そのうちの約8割は視覚に頼っています。色彩もほぼ目で感じていることになりますが、実は体でも色を感じているといわれています。

 視覚と聴覚の重複障害者であったヘレン・ケラーは、色の違いを認識することができたといわれています。また、ある実験では、目隠しをして赤い部屋に入ると体温、血圧ともに上昇し、青い部屋に入ると下がり、筋肉がリラックスしたといいます。さらに、目を開けた状態で赤い部屋に入ると時間を長く感じ、青い部屋に入ると時間を短く感じるという実験結果もあります。このように、色彩が人に及ぼす効果は、私たちの日常において多くの場所で取り入れられています。