私の一冊

最近、山崎豊子さんのある文庫本を書店にて手にした。

商家のお嬢さまがいかにして国民的作家となったか、彼女の人となり、そして全作品を紹介してくれるガイドブックである。

『白い巨塔』『華麗なる一族』など、彼女の作品のほとんどは映画化やテレビドラマ化されよく知られているが、重厚で長大な物語が多いので、じっくりと原作を読む機会が少なかった。そこでまず、家にあった未読の『二つの祖国』を読破してみた。本も重かったが、内容も重かった。