水をきれいに②

 最近の報告によると、フィリピンは海洋プラスチック汚染を引き起こしている国の一つで、中国とインドに次いで3位となっています。また、首都マニラは、世界の中で最もプラスチックごみを生み出している都市です。

 フィリピンの「小袋文化」は、シャンプーや歯磨き粉、化粧水、洗濯せっけん、食物、飲料水など、一回分のものが入っています。低所得者たちは、このような小袋があるおかげで高品質の製品を使うことができるのです。しかし、小袋はリサイクルがほとんど不可能なプラスチックとアルミニウムの複雑な二重構造でできています。さらに、年間600億枚近くの小袋が使用されており、これは30㎝の深さでマニラ全土を覆える量です。

 その上、問題を悪化させているのは、廃棄物処理の問題です。ある報告によると、フィリピンで収集されたプラスチック海洋汚染の74%は、経費節減のために運送業者によって海に投棄されたり、水路の近くの埋め立て地に捨てられたりしたごみです。また、小袋は最も使われている貧しい地域ではごみ収集が行われていません。