改正公益通報者保護法について②

 コンプライアンス(法令順守)違反発覚のため倒産する企業は毎年200件ほど。内部通報体制が整うことでリスクの早期発見につながり、最悪の事態の回避ができます。従業員がまず内部通報をするのは、会社のためを思っての行動と取れます。内部通報者を「裏切者」と捉えていたなら改める必要があります。

 内部通報体制が機能するかどうかは、通報しやすいか否か。通報しやすいというのは、通報しても不利益な取り扱いを受けず、かつ、会社が守ってくれると信頼してくれる環境を言います。通報しづらい会社は従業員に信頼されていない証拠です。従業員に信頼されていない会社の行く末が暗いことは言うまでもありません。