私の一冊

 「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

眞邊明人 著

サンマーク出版 2021年3月刊

 日本におけるコロナ禍で、ついに総理官邸でクラスター発生、総理が感染し死亡する。そこで政府はAIと最新ホログラム技術で過去の偉人を復活させ、最強内閣を発足させる。

 総理大臣に徳川家康、官房長官に坂本竜馬、経済産業大臣に織田信長、厚生労働大臣に徳川綱吉、総務大臣に北条政子、財務大臣に豊臣秀吉など錚々たるメンバーが、新型コロナを収束させ、政治に信頼を取り戻すため、えげつない決断力と実行力によってこの難局を乗り切るーという「もしも」の話。

 しかし「もしも」の中でも描かれるコロナ禍の状況は現実そのもの。そんな中、この最強内閣による日本初のロックダウン、全国民への50万円給付、リモート万博など大胆な政策の実行が見どころ。執筆後の出来事を取り入れた続編を希望します。