弁護士への頼み方②

続いて、関係する人物をまとめ、時系列表や目録をつくっておきます。ただ不満を主張するだけでは前へ進みません。関係する人それぞれの名前と簡単なプロフィールを一覧表にし、何年何月何日に何があったかを伝えると、背景が浮かんで見えてきます。

 さらに、交通事故で現場写真に加えて、どこからどの角度で撮影したのかが分かると、全体像を知ることができます。

 弁護士に伝えるべき事実は、「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」。5W1Hなどの要件事実が必要になります。

 証拠や資料は全て持参しましょう。日記や手紙など見過ごされがちなものが証拠となり、意外と役に立つこともあります。

 不利な事実も正直に話します。不利と思った事実が逆に有利に働くこともあります。正直に伝えていないと裁判の証人尋問で弁護士が立ち往生することもあります。

 また、時効や提訴の期間には制限があるため、手遅れになる前に相談することが重要です。

 裁判所は「事実認定を争う場」です。事実を客観的に説明し、いち早く弁護士に全体像を把握してもらうことが大切です。