変わりゆく供養スタイル①

 従来の埋葬方法は、墓地に墓を建てて納骨する方法と、寺の納骨堂に納める方法の2種類が主でしたが、現在ではお墓を継がせることができないといった理由から墓じまいをして合葬墓に埋葬する方法や、樹木葬、海洋葬、宇宙葬や家に骨を保管するなど、供養の選択肢が増えています。

 墓を建てない人や墓じまいをした人には、自宅で遺骨を管理し、故人を身近で供養する手元供養が選ばれています。粉骨したり、分骨したりして手元で供養するケースも増えており、供養の形がここ数年で変化しています。仏壇の中に骨を保管する人もいますが、もっと身近に感じたい人には、遺骨や遺灰をネックレスやブレスレット、指輪などに納めて身に着ける方法もあります。遺骨を人工ダイヤモンドに加工する供養方法も注目されています。思い出の品や遺骨を納められるミニ骨つぼや携帯骨つぼなど種類は豊富。供養する人に生活の一部となっています。